2013年04月12日

2013-04-12


コンサートのネタバレになってしまうが、ブラームスのピアノトリオ1番ロ長調作品8を猛練習している。
今週の21日のプログラム。やる予定なのは1楽章だけだが。
今日の時点でまだやるかどうか解らない。
俺の出来次第では直前で変更するかもしれない。(そしたら、次の機会に持ち越す)

弦の2人はバッチリである。ちきしょーめ。
でも、クラシックで「ピアノが入ってる室内楽曲」って分野は、とにかくピアノがゲキムズなのが多いんです。
言い訳に聞こえてしまうが、一緒にやる芸大首席卒(くどい!)のヴァイオリニスト真部裕くんをもって「こっちの難しさはピアノの100分の1ですかね〜」(のほほん)と言ってましたから。はい。
やっぱり楽器の特性上、盛り上げる・音厚を出す・派手さを出す・・イコール音符が多い!というのはピアノの宿命ということでしょう。
さらに、よくないのが、このブラームス、いかんせんピアニストとしても超のつく達人であった。
そしてここからは独断と偏見だが、その屈折してる(?)恋愛遍歴と人生から、おそらく男としてもじゃっかんウジウジしてるとこもあると思われ、ある種スカっとしない性格が緻密すぎるほどのオタマジャクシを五線上に書かせている感がある。
・・と、クラシックの評論家でもないので、あくまでも俺の持論だが。
でもある種の天才はそういう・・どこか人として欠落してる部分を持ち合わせてるもんで、何よりそれら全部をひっくるめて、僕は作曲家としても産み出した作品も大好きである。

この曲を譜読みするのは今回初めてなんだけど、曲を知ったのも(音楽高校にいたくせに)意外と遅かった。
当時は、とにかく色んな曲を知りたいって欲が強く、FMのエアチェックなんぞをシコシコやってた。
大学に入学して間もないころ、通称「憩い」と言われる音楽学部3階のロビーで同期のチェロの友人がこの曲のメロディを奏でていた。
ファ#、シ〜ド#レ#ファ#〜ミ〜〜。
ファ#シド#レ#・・・ ロ長調におけるファ#シド#レ#の出だし。5-1-2-3。
古今東西、使われまくってる音列だと思うが、やっぱり無敵な美しさだと思う。
ハ長調だとソドレミ。変ホ長調だとシbミbファソ。(プロミシングサインもそうじゃん・・と今書いて気づく)
その場で曲名を友人から聞き出し、まだインターネットもない時代、東京文化会館上にある音楽資料室に走り、レコードと楽譜を借りに行った。
自分でやろうと思ってゲットしたくせに、その時聴くだけで満足してしまったのは、難解キャンディーズな譜面づらに恐れをなしたのもあるし、当時は他にも飲み会やらコンパやら学生の本分を忘れさせる何かの時間が忙しかったからかもしれない。

出来ることなら、こういう素晴らしい作品を、いい演奏して、聴いてくれる方に何かを感じてもらいたい。
そういう気持ちはすごくある。。。。
この曲が書かれたのは1854年。
1854年の日本といえば、12代将軍徳川家慶がボスで、ペルーが黒船で現れた頃。
そんな時代に遠く海を隔てたドイツではこんな音楽が創られていたのか。
もちろんその頃の日本の文化だって負けてはいない、すごいモノが創られていたんですが。
当時、日本では聴けもしなかった曲が、150年前の過去から今につらなって、日本人の自分が感動して、そして町田(!)で演奏するとは。。。(まだ予定だけど。苦笑)。
人が残した優れた芸術作品ってすごい。
それすなわち、人間の持つ力がすごいって事に他ならない。
・・・・喝!



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この記事へのコメント
大さんのいろんな想いが当日の演奏にどのように表現されるのか‥

一音一音逃さないように聴かなくっちゃ♪

Posted by まゆこ at 2013年04月12日 15:59
いや〜!読ませる文章、ありがとうございました!

大ちゃんの「ピアノ」「曲」とともに、「文章」大好き!の私としては、久しぶりに読ませるブログが嬉しかったです!
ブラームスの生涯にも、関心を持ってしまいました(笑)

町田・・・行こう!と思っているうちに、チケット売り切れてました・・・・。
もし!
ブラームスが、すごく!評判が良かったから、
また、クリスマスのセレ弦とのコンサートでも
演奏してくださいね!
Posted by 夢子 at 2013年04月12日 23:39
ライブの合間の猛練習、お疲れさまです。
今、その曲を聴いていますがとても美しいですね〜☆
芸大魂溢れる熱い演奏を見せつけて下さい!

今回の公演をきっかけに年1、2回でも室内楽の曲をシリーズ化
してほしいなと思います。
以前に太郎さんのコンサートで同じくブラームスの「ピアノ四重奏曲
第1番 ト短調 作品25 第四楽章」を演奏されたのがとても印象的で、
機会があればもう一度聴きたいんですよね〜。
あの曲は元々好きだったので大さんの演奏で聴けたのが本当に
嬉しかったんですよ(*^_^*)
あ、あとベートーヴェンのピアノソナタ第23番「熱情」も!

当日まで大変だと思いますが、くれぐれも腱鞘炎にならないように
気を付けてくださいね♪
Posted by みえ at 2013年04月13日 01:21
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